2019
黒皮鉄
3層のテーブルを受けながら伸びていく輪郭のフレームが特徴的なサイドテーブル。
サイドテーブルと聞くと「少し小さめでインテリアの脇役」のような印象を持ちます。その簡易的で引き立て役という枠から少しはみ出すことで、固定された人の感覚に何か働きかけることができないかと考えた。
天板は3層に区分して一定の方向に引き出せる構成とし、骨組みとなる脚の輪郭に入れた凹(窪み)を天板がスライドする。3層の天板が引き出されるフォルムは引き出された場所や出し方によって、力強さや繊細さを簡単に変化させることができるものとなった。
この動作によってインテリアの脇役から主役を行き来するようなニュートラルテーブルとなる場面を見てみたい。