2017
西粟倉村の杉
日本の国有種木である“杉”の文字をモチーフとした形を「くるり」と回すイメージから「KURUSUGI」と名付けた。枝は柱から30°上に伸びた長い枝とそれを支える30°下向きの短い枝と柱と枝の取合いでできた60°の正三角形で一層が構成されていて、一層の枝は杉の木のように先端に向かって尖っていきながら少しずつ均等縮小化されていく。柱の内部は縦に丸く刳り抜き、土台に差した芯棒に一層づつの枝を積み重ねた構造となっていて、枝を回転させることで二次元的存在から三次元へと異なる時空の動きを創り出すことを試みた。あえて用途を与えずインテリアと実用性を行き来する曖昧なものとして空間に溶け込むデザイン。